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夜は短し、歩けよ乙女 [本]

『夜は短し、歩けよ乙女』森見登美彦・著(2006年11月)

ヘンテコな話し。
でも、すっごくかわいくて愛らしい本なので、1頁目から大好きになりました。
一目惚れならぬ一読惚れ。
こんなに次が読みたくて読みたくて、胸躍る小説は久しぶりでした~。

出会いはいつも突然。
先日、同僚の方から『NANA2』の映画の招待券を頂きまして、何分、乙女なので(笑)、
類に漏れずこの漫画は大好きなんですけど、映画は見なくてもいっかぁなんて思っていた矢先に
チケットを頂いたので、タダなら!と思って行って来た訳なのです。

レッスンがあった後、夜の待ち合わせの時間まで2時間ほど空いてしまったので、
本を読みながらおいしい珈琲でも飲もうと新宿の紀伊国屋に行くと、
最近、本屋大賞の発表があったようで、受賞作品が軒先で山積みになっていました。
そこで見つけたのがこの本。
ささやかに私を呼ぶ声がするので、何気なく手に取ると、開いた一頁目のあの愛らしさに
すっかり魅了されてしまい、即購入でした。

そして、本を胸に抱えてほくほくと外を出ると、献血の呼び込みをしていました。
もしかしたらこの献血も私を呼んでいるのかもしれない!なーんて、その時は思いまして、
献血しながらその本を読むことにしました。

久しぶりの献血はそれはそれでなかなか新鮮で面白かったのですが、
何より本に夢中で、係りの人の呼ぶ声にちっとも気が付かなかったくらい。
顔がね、にやけちゃうんです。
やめて!これ以上、面白いこと書かないで!
と心の中で叫びつつ、目は次の段を追い、指は次の頁を捲っていました。
読み終わってしまった今の、この胸の淋しさと云ったら!

「黒髪の乙女」に片想いする「先輩」、愛のある「おともだちパンチ」、神出鬼没の「韋駄天こたつ」、
願いごとが叶うまでパンツを穿き替えない「パンツ総番長」・・・などなど。

ファンタジーも入っているし、この小説によく登場する言葉通り「御都合主義」も
いいとこな展開ですけど、読んでいてただただ面白いです。
魅力ある登場人物に、言葉遊びのような軽快な文章は、ほーんと大好き!!
是非ご一読あれ。

ちなみに・・・私はこの本のタイトル通り、先日たまたま出会ったイギリス人が
ライブに来いというので、昨日の夜、ライブハウスに行って来ました。
ジャンルはロックって聞いてたのですが、ロックはロックでもサイケデリックな方(アシッド・ロック?)
だったのでとにかく耳が疲れた・・・。今朝まで耳がキーンってしてました。
東高円寺の『UFO CLUB』というところ。
ゆらゆら帝国の坂本慎太郎がデザインしたという内装はとにかくサイケ!!
日本が好きなのか、ドラムを和太鼓のように使用してたり、音としては面白かったのですが、
やっぱり落ち着かなかったので、その後、クラッシック喫茶に珈琲を飲みに行っちゃいました(笑)。

今日も、乙女は歩いてます。


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村上春樹とスコット・フィッツジェラルド [本]

「僕は三十になった」と僕は言った。
「自分に嘘をついてそれを名誉と考えるには、五歳ばかり年を取りすぎている」

『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド/著 村上春樹/訳
2006年11月/中央公論新社

ハルキスト待望の村上春樹の『グレート・ギャツビー』の新訳が出ましたね。
先月購入して以来、読もう読もうと思っていたこの訳書をようやく読み終えました。

『グレート・ギャツビー』を以前読んだのはもう10年前。
きっかけは現代の日本人のほとんどがそうであると思われるけれど、村上春樹の
『ノルウェイの森』を読んでからでした。
今日性のある作家とは言えないしね。
10代の私は当時、ちっともぴんと来ずに、『村上春樹が好きな本』としてすぐに私の記憶の
引き出しの奥に仕舞われました。

それがね、今度の読後感はとても満足しています。
それは自分の歳のせいなのか・・・訳のせいなのか・・・。
でも野崎孝の訳で出版されたのは1957年ですからね。
だいぶ日本語が古くなっていて当たり前ですよね~。
海外文学ってそれがあるからな。
単純にストーリーだけ追いがちで、文章を噛み砕けないままのものもあるような気がします。
もったいない。

それと同時に、どうも『村上春樹の新作』を読んだ気がしてならないのは私だけじゃないはず。
あまりに春樹すぎる表現であり(当たり前だけど)、春樹のルーツが感じられる作品なので、
途中途中で春樹の作品のいろいろな箇所を思い出してしまいました。
なので、純粋に「スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』」を楽しめたとは
なんだか言えない気がして、フィッツジェラルドに申し訳ないような気もしています。
しかし本当に純粋に「スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』」を楽しむためには、
当然原書で読むしかない訳で、今の私にはどの道無理なのですね~。
残念ながら。

でも、もちろんそれを考慮した上でも、『グレート・ギャツビー』はいい本ですね~。
登場人物の台詞とかぴりっとするところがたくさんあって、個性的な登場人物がそれぞれに
呼応しあっていて、ストーリーもエキサイティングだし。
ストーリーだけ追っていた10代の私には陳腐な話しに思えたものですけど、
年齢からくる実感って本当、想像力では絶対に補えませんね。

書き始めの台詞は今回私が特に気に入った台詞です。
語り手のキャラウェイがガールフレンドに冷たくしてしまった後にそのガールフレンドに云った台詞。
文句なく格好いい。
「五歳ばかり年を取りすぎている」この表現は春樹らしい。
と云うか春樹がフィッツジェラルドらしいんでしょうけどね~。

あと
「過去を再現することなんてできないんだから」
これも気に入ってます。
野崎孝の訳では
「過去はくりかえせないよ」なんですけど、春樹の訳の方が断然好き。
ちょっとしたことなんですけどね。

あと
「この女はデイジーとは違い、ずっと昔に忘れられた夢を、時代が変わっても
ひきずりまわすような愚かしい真似はするまい。」
これもお気に入り。
野崎訳は
「これは、ディズィとちがって、きれいに忘れ去られた夢を、年から年へと持ち続けて
ゆくことの愚かさをわきまえている女だった。」
です。これも春樹訳の方だと、なんだかぴりっとした感じがします。
ま、どちらが原文に近いかは原書を持っていないので、分からないんですけど…。
買うかな・・・原書。

でも一番びっくりしたのはこのくだり。
「だって私―こんなにも素敵なシャツを、今まで一度も目にしたことがなかった。
それでなんだか急に悲しくなってしまったのよ。」

・・・一度読んだことがあるにも関わらず、ちっとも覚えてなかったくだりだったんですけど、
これって春樹の『トニー滝谷』(『レキシントンの幽霊』)のエピソードと同じじゃあないですか。

「これまでにこんなに沢山の綺麗な服を見たことがないので、
それでたぶん混乱しちゃったんです」

この箇所って『トニー滝谷』の中でも特に重要な箇所だと思うので、
この作品自体がもしかしたらフィッツジェラルドへのオマージュ?だったのかしら。
と今更気づいた私です。

今回改めて読み直してみて、興味深く気になる文章が他にもいくつもあったので、
もう三回は読み直しました。
これで私も「ノルウェイの森」の永沢さんと友達になれますね。

レキシントンの幽霊

レキシントンの幽霊

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本

ノルウェイの森〈上〉

ノルウェイの森〈上〉

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/09
  • メディア: 単行本

ノルウェイの森〈下〉

ノルウェイの森〈下〉

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/09
  • メディア: 単行本


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猫村さんと奈良へ [本]

今日購入した本たち

ちょっと前から気になっていた劇団ひとりの処女小説「陰日向に咲く」を購入しました。
劇団ひとりの演技が妙に味があって好き。
小説のあの表紙もね、なんだか味があって気になっちゃって気になっちゃって。

小説は、本当に良かった。
ネタっぽいストーリーだけど、意外性のあるオチだったり、胸にじんとくる話しだったり、
もともと感情移入し易いたちなんですけど、なんだか共感しましたね。
小説ってたったひとつでも「お」って思える文章があればいいと思うし、
逆にそれがないと駄目なんだと思うのですが、この小説はその「お」がいくつかあった。

私が一番好きなところは…

 夜になり私は、ダンボールで出来た大人一人が寝られるほどの小さなポストの中に
 投函された。

この文章が気に入ってしまって、今日は仕事をしながら時々諳んじてました^^

もうひとつの「Casa」は旅のお供に。
ここ最近、長期休暇になると必ず旅に出いていた私ですが、
今回の夏休みは秋に試験を受けるために頑張って、かなり頑張って我慢して、
旅の予定を立てずにいました。
だってここで遊んでしまったら、絶対この後も遊んでしまうもん・・・。しゅん。

だけど・・・やっぱり1日くらい・・・いいかな?!って思ってきて、
ちょっとした旅行をやっぱりすることにしました。・・・だ、駄目かな?えへ。
でも本当に1日だけにして、夜行バスの旅です。
夜行で行ってきて夜行で帰ってくるの。なかなか凄いでしょう?
前にもやったことあるので、廻りには「またぁ?」って顔をされる。
そうです。またですよ、どーせ。ふんふん。

候補地としては・・・行きたいところを4つ書き上げて見ました。
 A 富山県の黒部川第二発電所・黒部ダム
 B 香川県高松市のイサム・ノグチ庭園美術館
 C 群馬県高崎市の群馬音楽センター
 D 奈良県斑鳩町の法隆寺

今一番行きたい気持ちが強いのはAの黒部川第二発電所。
建築家・山口文象の建築物として有名でして、山口文象さんの自邸には何度かコンサートの
お手伝いやお花見などでお邪魔させて頂いているので、前々から興味がありまして。
でもね。
先日知ったんですけど、黒部ダムに行くルートに「アルペンルート」っていうのがありまして、
JR大糸線「信濃大町」駅からバス、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイと
乗り継ぎ乗り継ぎで2時間くらいかけてようやく到着するルートがあるみたいなんです!
そ、それに乗ってみたい・・・。
と思ってもっと時間の取れる日に行くつもりです。

Bのイサム・ノグチ庭園美術館もかなり魅力的なんですが、やっぱり四国まで夜行バスは
ちょっと自信がなくて・・・。
もう若くないんだからって廻りから諭されて・・・今回は泣く泣く諦めました。

Cの群馬音楽センターはアントニン・レーモンドの建築物でね。
写真で見る限りとーても素敵。
軽井沢の聖パウロ教会を建てた建築家ですね。
これはこれでいつか見に行こうと思ってるのですが、群馬だったら2時間くらいで行けちゃうし、
もっと遠いところに行きたいので・・・。

で。
今回は一番現実的かつ魅惑的なDの法隆寺に行くことにしました!
私奈良に行ったことがなくて、女27歳、人生経験として行ったことがないのはまずい!
と思ったのでね。
しかも私、山岸涼子の「日出処の天子」が大好きなので、いつか行きたかったんですよ。
聖徳太子が超能力者だった、と云う不思議な設定のお話し。
行く前に読みなおそう。

今回の「Casa」は「30分でわかる日本建築」など寺社建築を中心とした特集。
しかもあの猫村さんが案内人なの。


かわいい!!和むわぁ・・・。

と云う訳で来週はちょこっと奈良に行くことにしました。
猫村さんと一緒にね。
・・・と思ったら、猫村さんが行ったのは、京都だった・・・!
よく見て買え!!
あわ~。


最新 [本]

 のだめの最新巻が出た!!
いつの間にか出ていたのですよ、「のだめカンタービレ」の15巻が!
ワールドカップを理由に定時に会社を出て本屋へ買いに走る。
しかし吉祥寺の大きい本屋を2軒まわったのに置いておらず、
のだめコーナーをよく見ると「限定版完売」と書いてある。
限定版?なんかおまけつき?!そんなのどーでもいいから早く読みたい!!
大きい本屋だと逆にないのかも知れない、と思い直し、
とりあえず我が町「池ノ上」に帰ると・・・ありました!!駅前のしょぼい本屋に。
なんだか大きな箱がついているけど、ろくに見ずに気にせずレジに出すと
「1,980円です。」と云われ、思わずびっくりして声をあげてしまい、
レジのおねいさんは私の声に驚く。
・・・む、むむう。すまぬ。
明日まで待つとそのおまけが付いていない本来の価格で買えるらしいけれど、
早く読みたかったのでお金もないのに購入。
財布カラ。
走って帰宅。

・・・・・。

はぁぁ~面白かった・・・。
読み終わってから箱を開けてみれば・・・ぎゃぼ!マングースだ!
意外とかわいい。


娯楽 [本]

 あれほど次こそもっと明るい小説を読もうと決心していたのに、
ここ最近ずっとミステリーばかり読んでいます。
というのもミステリ好きから次から次に本が廻ってくるので、 
本を選ぶ間もなく次に読む本が用意されていて楽だからです。
本を選ぶ楽しさは勿論あるけれど、今は手抜き。

しかしこうして色々と読んで行くうちに、自分はミステリー自体はあまり好きではない
ことがよく分かりました。
ミステリマニアにある、謎解きの興奮とか、トリックの巧妙さを讃えたりとか、
そういう気持ちで読めないんです。
むしろ作者の思惑通り読み進めて、最後のトリックに存分に驚きたい。

それとリアリティー。
あまりに凝ったトリックはなんだかひいてしまうし、大体推理小説なんてトリックの方が重要だから、
動機とかいかにも後付けで、私にはピンとこないことが多いのです。
普通これで人を殺す?なんてついつい疑問を持ってしまう。

いったんリアリティーを感じられなくなると、後は読んでいてもただの「読み物」でしかなくなり、
登場人物の気持ちに寄り添えないし、感情移入が全く出来なくなります。
まぁこれは私の好き嫌いの問題ですね。

エラリー・クイーンに代表される「読者への挑戦状」付きの推理小説も好きじゃない。
そこで一気に気持ちが冷めます。
この文章は上手い!と思わせる推理小説家に出会ったことがないのも、
好きになれない理由かも知れません。

しかし展開が早くて軽く読めることもあり、電車の行き帰りの娯楽としてはちょうどいい。
でもそろそろいい文章が読みたいなぁ。




献身 [本]

 最近どうもミステリーばかり読んでいます。
そうなると私の世界の中では人がばたばたと死んでいくので、
どうにも毎日読むには極めて不健康な読み物のような気がしてきました。
「模倣犯」を読み終わったら明るい本を読もうと決めていたのに。

しかし昨日読み終わった本はなかなか良かったので紹介します。
東野圭吾の「容疑者Xの献身」です。
去年発表されて、今年の直木賞受賞作ですね。

あのトリックは最後まで予想外でした。
でも・・・なんだろう?
加害者・石神側の話から始まったから当たり前といえば当たり前だけど、
常軌を逸した殺人にもかかわらず、妙に状況が落ち着いていて、
盛り上がりに欠けるというか。
トリックは予想外なんだけど、驚いてる間にあっけなく終わっちゃったような気がします。

多分、どの立場からも心理面が充分に描かれていないからだと思います。
石神の心理も靖子の心理も湯川の心理も。
私の好みの問題ですけどね。
いまいち石神の気持ちに私が寄り添えなかったというのもある。
あまりに一方的過ぎる想いなので、あれを受け止めろっていうのも乱暴ですよ。
世間が欲しているミステリーはあういうさらっとしたものなのかな。

なんだか全然お薦めしてませんけど、あの筋書きはなかなか思いつかず、
実際面白かったですよ。




本当 [本]

 今日はもう出勤日ですが一日多く休みをもらいました。
ダイビング疲れもあり、充分睡眠を取って、部屋の片づけをしたり、
とにかくぼけ~としてました。
日常生活に戻るのが大変!
でも明日からまたお仕事頑張ろう~。

そうそう。「模倣犯」を今回の旅で読み終わりました。
とても胸に残る言葉がたくさんあったので、一気に読み通したため、
かみ締めるために今、また読み始めてます。

もっとも自分に近く共感したのが、塚田真一に云った有馬義男のこの言葉です。

「また始まった。ホントは、だ。ホントは違ってた。ホントはこうだった。やめなさいよ。
あんたがそのとき考えたことが本当なんだよ。本当のあんたは、そのときそのときその場に
ちゃんといるんだよ」

「あんたはいつだって何かやろうとしてきたんだ。あんたの身に降りかかった災難から
立ち直るために、何か道がないかって、ずっと探してきたんだ。その一瞬一瞬は、
いつだってあんたにとっては正しい方向を向いていたんだよ。だけど、ちょっと続けて
苦しくなると、すぐにそれが間違っていたような気分になって、やっぱりあれはホントじゃ
なかったって言い始める。まるで、いちいち〝あれは本当のことじゃないです"って
断らないと、誰かに叱られるとでも思ってるみたいだ。誰も叱りゃしないよ。
だって、あんたの人生はあんたのものなんだから。過去の災厄だけがあんたのものなんじゃ
なくて、これから先の人生だってあんたのものなんだ。誰にもお伺いをたてたりせずに、
自分のためになることを自由に考えていいんだよ」

私自身、昔は「本当は」をずっと考えて生きてきました。
本当はどうなんだろう?
本当はどうしたいんだろう?
ってそればかり考えていました。
やっぱりちょっと辛くなると、本当は違かった、こうじゃなかったって思ったりして。
それを他人に強要したりして、かなり自分を追い詰める考え方をしていた時もありました。

でもそうなんですよね。
その時その時に正しい自分がいて、正しい方向を選んできたはずなんです。
物事には「裏」「表」があることは認識していました。
でも違うんです。物事は裏表の二方面だけではなく、いくつもの方面が存在するのです。
私達は選んだ方向と、その反対の選ばなかった方向だけを、考えてしまいがちですが、
「本当は」他にも道はいくつもあるものなのですよね。

それを実感した時、それまでより私は肩の力が抜けた気がしました。
私は何事も肩の力が入りすぎだとよく言われます。
あなたの真剣さが恐い、と云われたこともあります。
でも私はこういう風にしか生きてこれなかったし、
肩の力を抜けばいいんだよ、なんて云ってもらっても何の役にも立たないのです。

だから真一の気持ちはとてもよく分かるし、義男の台詞の意味もよく分かります。
この小説のいいと思うところは、登場人物の「本心」がとてもリアルに描かれている
ところだと思います。
ドラマでしか見てない人や、まだ呼んだことない人に、是非お薦めします!


事件 [本]

 今日は幼い頃の夏休みの如く時間が間延びしていて気怠い。
日の長さのせいか、内に篭る鬱のせいか・・・。

「模倣犯」は流石に文庫本5冊もあって読み応えがあります。
それよりもこの小説をミステリー小説だと思って読み始めた私の誤りに
今更ながら気がつきました。これは社会派小説ですね・・・。本当に今更ながら!

TVドラマは殆ど見ていませんでしたが、ドラマでは設定のすり替えもあり、
小説はなんだかよりリアル・・・こんな殺人者は現実にいそうで、
5冊分になる理由がよく分かりました。
被害者も加害者も含めて生い立ちから家族の思いや、それまでの経過や・・・
微に入り細を穿ったそのエピソードは、私の中でどんどん膨らんで、
私にとっては「模倣犯」が今やひとつの事件です。

同じ宮部みゆきの「火車」を読んだ時も同じ衝撃を味わったものですが、
またしても手痛い衝撃を受けました。
あぁ。本当に今更だわ・・・。

「子供は後先を考えずに嘘をつく―それで大人を騙せると思っている。」

この一文に私、今日一日ぞくっとしてました。
あぁ、そうだなぁ・・・って。なかなか出そうで出ない言葉だと思ったのです。

去年母親にタリウムを飲ませた女子高校生の恐ろしい事件がありましたが、
その女子高校生が師とも仰ぐグレアム・ヤングという殺人者は、毒物を家族の食卓に盛り込んでおいて、どれに入れたか自分でも忘れてしまって家族と同じように病気になったらしいのですが、
なんだか妙にその話しを思い出して、余計に気が暗くなりました。

今ストーリーは中盤。
噛み締めて読み続けます。それが砂だとしても・・・。

そして「模倣犯」の次はもっと明るい本を読もう!と今決めました。
砂から這い上がらねば。







宮部 [本]

 今日は咳が止まらずどうにも具合が悪いので、午後半休を頂いて寝込んでました。
寝る前に宮部みゆきの「模倣犯」を呼んでいたら、
今日は熱もあったこともあり、かなり怖い夢を見ました。
おかげでたくさん汗がかけました。

「模倣犯」は今更ですが面白いです!
文庫になるのを待っていたのですが、去年の12月に全巻文庫化されたので、
ようやく読み始めました。
まだ読み始めなので、今のところ全貌が見えてきませんが、
するすると読み進んでいます。

しかし宮部みゆきさんって多彩ですよねぇ。
ミステリーが断然好きだけど、他にもSF小説・時代小説・絵本・エッセイなど、
多岐に渡って活躍されてますね。
ストーリーが在り来たりでなく、意外なツボをつくんですよね~。

私、女性作家の書く感情的な文章ってあまり好きではなくて、
専ら男性的な客観的な整った文章を好む傾向があるのですが、
宮部みゆきはストーリーが異様というほど面白いので好きですね~。

模倣犯。
楽しんで読んでます。


教室 [本]

 最近小栗左多里の「英語ができない私をせめないで」という本を読んでいます。
「ダーリンは外国人」というエッセイ漫画がベストセラーになった著者の、
英語勉強のための奮闘記です。

この著者は旦那さんは外国人(ハンガリー人とイタリア人のハーフでアメリカで育った)ですが、
ほとんど英語が話せないので、話せるようになるためにいろいろな勉強方法を試してまして、
その記録をこの本では綴っています。

実は私英会話教室に通おうかどうか迷っていたのですが、
それぞれにあった学習方法というのがあるのであろうし、
単純に英会話教室に通えばいいというものでもないのが、この本でなんとなく分かりました。
でも一度試してみて、自分には合わないなら合わない、と判断すべきですので、
もうちょっと他の方法を模索してみて、考えようと思いました。
だってお金かかるし・・・最終手段にしよう。

着付け教室を続けて次の中級コースに行くか、英会話教室に行くか迷っていたのですが、
やっぱり着付け教室を続けることにしました。
人に着せられるようになったら、この先自分が役に立つ場面があるだろうし。
この時代だからこそ、日本の伝統芸能を受け継いでいかないと。
日本人としての使命感ですね^^

この本でいろいろな英語の勉強方法が分かったので、試して見ようと思ってます!
頑張らず怠けず、をモットーにやってみます。



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